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影武者徳川家康〈下〉 (新潮文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 55399 位
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最後まで目が離せない
同名の週刊少年ジャンプ掲載の漫画から、この作品にたどり着きました。
しかし、原作のほうがはるかに奥深く、もっと大勢の人に読まれるべき存在だと思います。人間の持つ知恵の凄みというものが実感できる作品です。
数奇な運命というものが、人をいかに成長させ変化させていくのか。もっといえば、立場という物が人に与える影響の大きさを知ることが出来ました。
漫画の方は、「花の慶次」にくらべて、今ひとつの感がありましたが、原作はこちらのほうが重厚です。痛快さよりも、したたかさ、しぶとさがメインになっているところが、なかなか味わい深いです。
ただ、男が男に惚れてしまうような良い男ぶりや、敵役の女々しいまでの卑劣さ、そして女たちの妖艶さは健在です。人間を描く天才、隆慶一郎氏の世界を堪能してみて下さい。
滅びの美学に酔う
終焉に向かって動き出すチーム二郎三郎。
歴史の流れに最後まで抗う姿に、隆慶一郎の「滅びの美学」を見た。
読めば読むほど、これが歴史の真実ではないかと思わざるを得ない。
小説はかくあるべし。
最後に、本書の装丁に賛辞を贈りたい。
色使いも落ち着いており、イラストはまさに影武者を思わせる。
こんなに小説の内容とあっている装丁はめずらしい。
期待していたほどでは・・・
ついに最終巻である。クライマックスが大坂夏の陣で、二郎三郎は専制君主としてまっとうするのか、秀忠の刃から逃れられるのか、といったところに力点が置かれるのだが、これだけの物語の終焉としては、盛り上がりに欠けるような気がした。
風魔の風斉翁も六郎も島左近も、敵方の秀忠や宗矩も(これは歴史上の人物なのでしかたないけれど)、誰も死なない。悲劇なのは大坂方で、文字通り秀頼・淀殿は死ぬのだけれど、そのドラマが薄すぎて、連載の最後を残り回数でまとめたという感が否めない。淀殿のヒステリックな性格も脇役だからなのか型どおり過ぎてぜんぜん面白みがない。
島左近も、上巻でさももったいつけた大物扱いで登場したわりには、ずっと二俣川の風魔エリアに匿われたままさしたる活躍もない。増上寺のアクションからこっち、見せ場ゼロという感じである。そして妙に平和風味なエンディング。戦国ものとして肩透かしを食った小説だというのが感想である。
幸せでしたわ…
故・隆慶一郎の代表作。エンターテイメントとしての完成度を歴史書の衣裳で包んだかのような仕上がり。読み終えたときの、熱く静かな充実感は、傑作ならでは生まれ得ぬものでしょう。一つ一つの言葉の選び方・遣い方、特に台詞は秀逸。ラストのお梶と二郎三郎の台詞は、脚本家・池田一郎の面目躍如といったところです。
これこそ
これこそ歴史の真実では、と思えるくらい、すばらしいストーリー展開。キャラクターも秀逸で、私の中の秀忠像と三成像が変わってしまいました。
群馬県の太田市には、東照宮のあるところに世良田、徳川という地名があります。興味のある方、行ってみては?
新潮社
影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫) 影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫) かくれさと苦界行 (新潮文庫) 捨て童子・松平忠輝〈上〉 (講談社文庫) 捨て童子・松平忠輝〈下〉 (講談社文庫)
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